家だとなかなか勉強に集中できない…
夜まで静かに自習できる場所って、呉にあるのかな?
そう感じている高校生にとって、自習場所の確保は大きなテーマですよね。
すぐ思いつくのは図書館や「さんばし」でしょうか。でも、席が空いてなかったり、うるさかったり、人目が気になったりして、「なんだかんだ集中できない…」という声も少なくありません。
この記事では、そんな呉の高校生に向けて、
- 無料で使える自習場所
- 友達と気軽に使えるスポット
- 夜まで集中できる環境
など、自習できるリアルな場所を徹底比較します。無料に限らず有料のサービスも紹介するので、自分の要望にあった場所を見つけてください!
- 呉市内には、夜まで静かに使える無料の自習室はほとんど存在しない
- 図書館や学校は便利だけれど、時間や混雑の面で制限がある
- 放課後や土日祝日にも集中できる場所を探すなら、民間の学習スペースも一つの手
呉市内の自習場所は意外と限られている?
「夜まで静かに集中して勉強したい」と思ったとき、真っ先に思い浮かぶのは「自習室」という選択肢でしょう。
例えば広島市には自習室のU-CALや、様々なコワーキングスペース(厳密には自習室とはちょっと違いますが、自習室としても利用できるはず)などのサービスがあります。
呉にはそんな場所はないのでしょうか?
呉市にかつて存在していた有料自習室
呉市内で有料の自習室サービスを探してみたのですが、2025年現在、そういった場所は存在していないようです。一応、呉市のホームページには「呉市内のワーケーション施設のご紹介」として10個程度の施設が紹介されていますが、ホテルや貸別荘などですので、高校生が想像する自習室とはだいぶ異なります。
実は2019年あたりから呉駅周辺にいくつかの有料自習室が開設された時期がありました。静かな環境で、机やWi-Fiが整っているなど一定の利便性はありましたが、2025年現在はすべて閉業しています。
その背景は分かりませんが、料金とニーズのミスマッチがあったのでは?と思うできごとがありました。当メディアを運営している学習塾「コムタス進学セミナー」に、高校生らしい人から質問があったのです。
自習室だけ使えるサービスってありませんか?

今はないんですが、月額何円ぐらいだったら使いたいですか?
月額3000円ぐらいならいいと思います!
しかし、現実には自習室を安定的に運営するには、
- テナント費
- 光熱費
- 設備維持費
- 清掃・管理の人件費
などがかかり、月額15,000円~20,000円程度を会費としていただかないと採算が取れません。これは、広島市の有料自習室でも一般的な相場です。
例えば自習室のU-CALでは2025年7月の時点で以下のような料金が提示されています。
- 平日の夕方以降(18時~22時)・土日の終日(10時~20時まで)
→月額14,000円程度(夏冬は350-700円程度プラス) - 平日の終日(9時~22時)・土日の終日(10時~20時まで)
→月額20,000円程度(夏冬は450~1,100円程度プラス)
また、コワーキングスペースのshakehandsでは2025年7月の時点で以下のような料金が提示されています。
- 9時または10時半~22時
→月額22,000円
つまり、「維持できる価格」と「払ってもいいと思える価格」に大きな開きがあるため、結果として現在、呉市内に一般向けの有料自習室は存在していないという状況になっているのでは、と想像しています。
呉市が運営する有料自習室的なもの
実は、民間の企業ではなく呉市が運営する有料自習室的なものは存在しています。正確には「貸し会議室」と言った方がいいかもしれません。
「呉市生涯学習センター」という市役所のすぐ近くのビルで、「集会室」が1時間単位で貸し出されています。
2025年7月現在、22時まで使えて1時間300円程度とのことです。ですが、3時間だと900円、これを月に20日繰り返すと結局は月額18,000円になってしまうので、広島市内の有料自習室の月額と同じぐらいになってしまいますね。まあ大勢の友達で借りれば安く済みますが。
このように、呉市内で高校生向けの有料自習室というサービスは根付きにくいのかもしれません。
呉市の高校生向け・無料の自習場所【4選】
有料がダメなら無料だ!というわけで、ここでは呉市の高校生が利用しやすい無料の自習場所をご紹介します。
呉市立図書館
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まず紹介するのは、言わずと知れた自習の定番スポット・呉市立図書館です。呉市内には中央図書館、広図書館、昭和図書館などがあり、自宅から近い館を利用している高校生も多いでしょう。
館内には机と椅子が整備されており、雰囲気も静か。周囲も読書や学習目的で来ている人が多いため、静かに集中するにはぴったりの環境です。
ただし、席数には限りがあります。特に土日や試験前の平日放課後は混み合いやすく、
せっかく行ったのに座れなかった…
という声もしばしば聞かれます。真夏や真冬にわざわざ行ってみたら座れなかった…となると、体力的にも時間的にも結構ロスではありますよね…。
また、開館時間は中央・広・昭和は20時まで、ほかの館は18時までとなっており、決して夜遅くまで勉強できるわけでもありません。部活をしてから勉強を始めようとするとスタートが19時台になることが多いと思いますが、そういう生徒にとっては「勉強を始めたと思ったら閉館時刻がきた」となりやすいですね。
とはいえ静かさと落ち着きという点では、無料で利用できる施設としては非常に優秀。「午前中や平日のすいている時間に利用する」「図書館がダメなときに行ける他の場所と併用する」などの工夫ができるなら、十分活用できる自習場所の一つです。
呉中央桟橋(さんばし)
「さんばし」の愛称で親しまれる呉中央桟橋ターミナルは、観光客や通勤者向けの休憩所として設けられている施設ですが、近年では高校生のちょっとした自習スポットとしても使われているようです。
場所は呉駅から徒歩圏内、開放的な空間に机と椅子が並び、持ち込みのノートや参考書で勉強している高校生・大学生の姿が見られます。
この場所が人気の理由のひとつは、「友達と気軽に立ち寄れる」「おしゃべりやスマホもOK」という、図書館にはない「ゆるさ」かもしれません。
集中して黙々と勉強するというよりは、「息抜きを兼ねた勉強」がしやすい雰囲気といえるでしょう。
ただしその分、私語・雑音・スマホ使用は基本的に制限されていません。実際に、本記事を書いている横川が視察に訪れた際に、勉強道具を広げたまま延々とおしゃべりをして帰っていった女子高生グループを見かけたことがあります。そうした光景から、「勉強した気にはなるけれど、集中しづらい場所だな」という印象を受けたのも正直なところです。
さらに周囲には観光客、お酒を楽しんだ大人、囲碁を打つシニア層などもいるため、落ち着いて集中したい人にとってはやや不向きな環境かもしれません。今だと大きな荷物を持った提督さん(ゲーム「艦隊これくしょん」のプレーヤー)なども多く訪れるので、気になったりしませんかね?そもそも自習用の場所ではないので、致し方ないところです。
とはいえ、朝早い時間帯(始発のフェリーが出入りする6時台など)なら、利用者も少なく静かなこともあるでしょう。
ですので、利用者自身が意識を高く持った上で「朝活の一環として軽く復習したい」「通学前に気分を整えたい」といった用途なら、有効に使える場面もあるかもしれません。
学校(図書室・空き教室)
「自習するなら、やっぱり学校がいちばん身近で使いやすい」と考えている高校生も多いのではないでしょうか。
実際、コムタス進学セミナーの塾生に聞いてみても、
朝のHR前や昼休み、放課後に学校の図書室をよく使っている
図書室には総合型選抜のための資料が豊富にあるので助かる
といった声を聞くことがあります。机や椅子が整っていて、基本的に静かな環境であることもあり、多くの生徒にとって最もアクセスしやすい自習場所といえるかもしれません。
また、「始業前の比較的早い時間から使える」というのも学校ならではの利点です。登校ついでに1時間勉強してから授業に臨むなど、朝型の学習スタイルを取り入れている生徒もいるようですね。
一方で、時間的な制約があることには注意が必要です。多くの高校では「完全下校」の時間が18時台に設定されており、それ以降は自習できません。夜間の自習室としては、別の場所を利用する必要がありますね。
そのほか、分からないところを質問するためには
- 科目ごとに先生がいる職員室に尋ねていく
- 質問するためのアポを取る
などの面倒があって、「ちょっと聞きたい」「今すぐ解決したい」といったニーズには応えきれない部分がありそうでした。このあたりは、自習室と職員室が隣接している塾の自習室の方が便利なのでしょう。
このように、全ての点で完璧ということではありませんが、通学で毎日行くこと・朝早くから使える・無料などの点では非常に優れた環境です。目的や時間帯に応じて、うまく活用することがカギとなりそうです。
アーバンデザインセンター準備室(期間限定)
呉駅のすぐそば、合同庁舎横というアクセス抜群の場所にあるのが「アーバンデザインセンター準備室」です。


市が主導する取り組みの一環として、期間限定で高校生・高専生限定の自習室として開放されています。2025年8月現在では以下の通りです。
- 毎週木曜限定(祝日を除く)
- 16:00~20:00
- 高校生・高専生限定
この取り組み自体は、旧そごう跡地にできる複合建物内に整備される予定の「ユース世代の居場所」の内容を検討するために行っている実証実験です。ですので本格稼働するのはだいぶ先になりそうですが、現在の「さんばし」が担っている役割を引き継ぐのかもしれません。
ちなみに現状としては、全面ガラス張りの構造なので歩道から室内が丸見えなのは気になる点かも…と思いました。そのあたりが気にならない生徒にとっては、木曜の学校帰りにちょっと寄って勉強する場所としていいかもしれませんね。
無料自習場所 比較まとめ表
ここまでに述べてきた、呉市内の無料自習場所に関するまとめです。
場所 | 利用料 | 静かさ | 時間の自由度 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
呉市立図書館 | 無料 | ◎ | △(20時まで/満席の可能性あり) | 落ち着いた環境。ただし席数は少なめで、土日とテスト前は特に混雑しがち。 |
呉中央桟橋(さんばし) | 無料 | △ | ◎(早朝~夜22時台) | 開放的で気軽に使える。友達と一緒に使うには○。勉強の質はやや注意。 |
学校の図書室・空き教室 | 無料 | ○ | △(18時台完全下校) | 利便性高く静かだが、利用時間に制限。質問するには移動やアポの手間がかかる。 |
アーバンデザインセンター準備室 | 無料 | ? | △(20時まで/木曜限定) | 駅チカで便利。開放的な構造にやや好みが分かれるかも。 |
呉駅近辺でない場所(広や焼山方面など)の場合は、実質的に呉市立図書館くらいしか自習場所の選択肢がなさそうです。
また改めて念押ししておきたいのが、「さんばし」は本来、勉強のための施設ではないという点です。本来は観光客や通勤客の休憩・乗船待ちのために設けられたスペースであり、呉市が推進する観光振興施策の一環として活用されている場所でもあります。
そのため、勉強に使えるからといって過度に占有したり長居したりすると、観光客の利用機会と衝突する可能性もありますね。マナーを守り、節度を持って利用することが求められます。
「もっと静かに夜まで勉強したい」と思ったら?
ここまで紹介してきたように、呉市内で高校生が無料で利用できる自習場所は意外と限られており、それぞれにメリットとデメリットがあります。
- 図書館は静かで集中しやすいけど、閉館時間が早く、席数も限られている
- さんばしは気軽に使えるけど、騒がしい環境で、集中には不向き
- 学校は通学ついでに寄れるけど、完全下校の時間が早く、夜の学習には使えない
つまり、高校生が夜まで静かに集中して自習できる環境を探そうとすると、実は選択肢は非常に少ないのが現実です。
そこで注目されるのが、塾が提供している自習室です。
もちろん、塾により設備や方針は異なりますが、夜まで開放されていて、静かで、勉強に最適化された空間という点では、塾の自習室は非常に貴重な存在といえるでしょう。
次のセクションでは、そんな塾の自習室の中から、私たちコムタス進学セミナーの環境についてご紹介します。
「家でも学校でも、なかなか集中できない…」という人は、ぜひ比較してみてください。
夜まで集中したい人へ: 塾の自習室という選択肢 – コムタス進学セミナー【PR】
呉市内には、塾の中に自習スペースを設けられているケースがいくつかあります。通っている塾の教室内で自習できる、という形ですね。
ただ、自習スペースの広さや開放時間、質問対応の有無などは、塾によって大きく異なるのが実情です。
ここでは一例として、私たちが運営する「コムタス進学セミナー」の自習室をご紹介します。
コムタスの自習環境が支持されている理由
コムタス進学セミナーでは、「生徒が本気で勉強できる場所」を用意することをコンセプトに、自習室を開放しています。


- 朝10時から使える(呉駅前校・平日も土日祝日も)
- 夜22時過ぎ台まで使える
- 席数・机幅・静かさに配慮した設計
- 冷暖房完備
- コピー機完備(無料)
- 軽食が取れる休憩スペースあり
- 質問対応すぐOK!専任講師が自習室のすぐそばに常駐
- 「友達と一緒に話し合いながら取り組む」スペースも試験運用中
特に好評なのが、「夜22時過ぎまで使えること(実際は22:40ぐらいまで利用可能)」「講師にすぐ質問ができること」「友達と話し合えるスペース」の3点でしょうか。
朝から夕方までは学校で、夕方から夜は塾で、という役割分担をして、一人の生徒の24時間をサポートするのは理想的なことだと思います。
また、「講師にすぐ質問できる」というのは、恐らく生徒自身が考えているよりもずっと重要な要素だと私たちは考えています。自分で頑張って考えることももちろん重要ですが、私たちが見ていると「考えるための基礎知識がないのにウンウンうなっている」「結局分からないから答えを見て、『なるほど』と表面的に分かったつもりになって答えを書いていく」のようなスタイルの勉強をしている生徒ってとても多いのです。
そんなとき、徒歩10秒で気軽に質問できる環境があれば、勉強の軌道修正にとても役立つはずです。私たちは、問題を解くために必要な知識についてだけでなく、勉強のやり方とか目的意識などの関連事項にも目を配りつつ、生徒の現状に隠された問題点を発見し、修正しています。
最後の「友達と話し合えるスペース」というのは、一昔前は必要なかった設備だと思うのですが、ここ10年ぐらいの教育の進化によって必要になってきたものだと感じています。一人で黙々と頑張る時間ももちろん必要なのですが、友達との議論によって「そういう考え方もあったか!」などと頭が活性化するので、話したいときはこの場所で、静かに頑張りたいときは自習室で、と使い分けをしてもらっています。
こういったサポートの数々が、ただ机があるだけの自習室とは大きく違う点です。
「課題をこなすだけ」から「理解して定着させる勉強」へ。
そんな学習を、日々の自習から実現できるよう設計しています。
まとめ: 自習場所は「目的別」に選ぼう
呉市内で自習ができる場所は、無料・有料含めていくつか存在しますが、それぞれに向き・不向きがあります。自分の学習スタイルや時間帯、集中したい度合いによって、最適な場所を選ぶのが大切です。
- 図書館: 静かに集中できるが、席数が不安定
- さんばし: 友達とゆるく勉強できるが、誘惑や雑音も多い
- 学校: 一番手軽に使えるが、使える時間が限られる
- 塾の自習室: 長時間&質問も可能。本気で勉強したい人に◎
自分の状況に合わせて、
「朝は学校や図書館、夕方以降は塾の自習室」
「疑問が発生しそうな課題に取り組むときは塾の自習室を活用」
などというふうに、うまく組み合わせて使うのもおすすめです。
どこで勉強するかによって、集中力も、勉強の質も変わります。
まずは、「自分がどんなふうに勉強したいか?」を考えながら、今日から試してみてください。あなたにとってベストな学習環境が、きっと見つかるはずです。
自習室の見学・利用相談はこちらから
コムタス進学セミナーの自習環境の見学や利用について相談したい方は、以下の問い合わせボタンからお気軽にどうぞ。
自習環境などのご見学については、お気軽にご相談ください。
コムタス進学セミナー公式サイト
各校舎の情報やコースの内容などは、コムタス進学セミナー公式サイトでも詳しくご覧いただけます。
呉市内の高校生の進学先については決定版のこちらの記事をお読みください。


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