【広島県高校入試】呉3校の三津田・広・宮原を比較【2025版】

広島県の入試制度が変わったらしいけど、よくわからない

広と宮原だったら自分はどっちが目指しやすい?


そんな疑問に答えるべく、この記事では呉市内の人気3校、呉三津田高校・広高校・呉宮原高校を比較
入試制度・3校配点の違い・傾斜配点の仕組みをわかりやすく整理しています。

この記事の結論
  • 呉三津田高校: 傾斜配点はなく、調査書・学力ともにバランス重視
  • 広高校:特色枠では、調査書の実技教科を2倍 / 一般枠では、学力検査の英数国を2倍
  • 呉宮原高校:特色枠では、調査書の比重がやや高く、実技教科を2倍 / 一般枠では、学力検査の英数を2倍
目次

広島県の高校入試制度は、令和5年度(2023年度)に大きく変わりました。

選抜方式の一本化

従来の「選抜Ⅰ(推薦)」「選抜Ⅱ(一般)」という仕組みは廃止され、1回の試験(一次選抜)で、特色枠一般枠の合格者を決定する新方式に移行しています。

受験生は、特色枠一般枠の両方に同時に出願し、まずは特色枠の基準で合格者が決定されます。その後、残った受験生を対象に一般枠で再び合否が判定されます。自分がどちらの枠で合格したかは公開されません。

「特色枠」の設定

入学定員の50%以内で「特色枠」を設定し、独自の選抜を行うことが可能となりました。一般枠とは評価比重が異なり、​各高校・学科の特色に応じた比重が設定されています。

「一般枠」の設定

合否判定の際の評価比重が変更され、一般枠は広島県内すべての学校共通学力検査:調査書:自己表現=6:2:2となりました。これにより、学力検査の比重が高まったとも言えます。

試験日程の前倒し

入試日程が従来の3月上旬から2月下旬に変更され、学力検査は1日で5教科実施されるようになりました。これにより、受験生は試験に臨む時間が長くなったため、体力や集中力が切れないように準備していく必要があります。

「自己表現」の導入

受験生全員が面談形式で「自己表現」を行うことになりました。入試日程の2日目に実施されます。これにより、学力だけでなく、自分の考えや意見を表現する力も評価されます。

自己表現の詳しい内容を知りたい方は、広島県教育委員会のホームページをご覧ください。

ライター菅原

「自己表現」は苦手だと感じる受験生も多いかもしれませんが、あまり差がつかない試験とも言われています。自分が伝えたいことを準備し、「それについて詳しく…」のような質問に答えられるように練習しておけば不安に思うほどのことはありませんよ。

調査書の比重変更

学年間の比重が中1:中2:中3=1:1:3となり、中3の成績がより重視されるようになりました。1、2年生で学習習慣や勉強方法をしっかり身につけて、3年生で最大限に発揮できるような計画を立てるのが望ましいと言えます。

呉3校配点比較表

今回は、広島県呉市内でも人気の高い「呉三津田高校」「広高校」「呉宮原高校」の3校を取り上げ、それぞれの選抜枠の比率や配点の違いを比較してみましょう。まずは3校を比較した表をご覧ください。

高校名枠の種類学力検査調査書自己表現傾斜配点
三津田高校特色枠400点400点200点なし
一般枠600点200点200点なし
広高校特色枠400点400点200点調査書の
実技教科を2倍
一般枠600点200点200点学力検査の
英数国を2倍
宮原高校特色枠300点500点200点調査書の
実技教科を2倍
一般枠600点200点200点学力検査の
英数を2倍
呉3校配点比較表
  • 学力検査は、入試当日の試験の得点を表しています。
    • 5教科×50点満点=250点満点を基本として、傾斜配点がある場合があります。
  • 調査書(内申)は、中学3年間の成績表の合計点を表しています。
    • 5段階×9教科×3年間(3年生は3倍で計算)=225点満点を基本として、傾斜配点がある場合があります。
  • 自己表現は入試の2日目に行われる面談形式の試験の得点を表しています。
    • すべての学校共通の30点満点です(上の表ではこれが各校200点に換算されています)

呉三津田高校

教育目標・育てたい生徒像(抜粋)

募集定員

  • 普通科:200人
    • 特色枠:100人(50%)
    • 一般枠:100人(50%)

配点の比重

選抜枠学力検査調査書自己表現学校独自検査
特色枠400点400点200点0点
一般枠600点200点200点0点
三津田の配点比重

一般学力検査

  • 科目:国語・社会・数学・理科・英語(5教科)
  • 配点:各教科50点満点
    • 特色枠: 250点を400点に換算
    • 一般枠: 250点を600点に換算

調査書(内申点)

  • 評定:1・2年生はそのまま、3年生は3倍
  • 配点:225点満点を以下に換算
    • 特色枠:400点
    • 一般枠:200点

自己表現

  • 配点:30点 → 200点に換算(全校共通)

ポイント

三津田高校は傾斜配点がありません。目指す中学生はバランスよく学習を進めるのが大切といえます。

ライター菅原

定員割れしている年も多いですが、学力が足りないと不合格になることもあります。受験生は模試を受けて判定をみたり、学校や塾の先生に相談しながら実力をつけていきましょう。

広高校

教育目標・育てたい生徒像(抜粋)

募集定員

  • 普通科:200人
    • 特色枠:100人(50%)
    • 一般枠:100人(50%)

配点の比重

選抜枠学力検査調査書自己表現学校独自検査
特色枠400点400点200点0点
一般枠600点200点200点0点
広の配点比重

一般学力検査

  • 科目:国語・社会・数学・理科・英語(5教科)
  • 配点:特色枠は各教科50点満点、一般枠は英数国2倍
    • 特色枠:250点を400点に換算
    • 一般枠:400点を600点に換算

調査書(内申点)

  • 特色枠は実技教科2倍、一般枠は各教科25点満点
    • 特色枠:325点を400点に換算
    • 一般枠:225点を200点に換算

自己表現

  • 30点 → 200点(全校共通)

ポイント

特色枠は調査書の実技教科を2倍、一般枠は学力検査の英数国を2倍にする傾斜配点があります。

調査書に自信がないなら主に英数国で得点できる力をつけましょう。

呉宮原高校

教育目標・育てたい生徒像(抜粋)

募集定員

  • 普通科:200人
    • 特色枠:100人(50%)
    • 一般枠:100人(50%)

配点の比重

選抜枠学力検査調査書自己表現学校独自検査
特色枠300点500点200点0点
一般枠600点200点200点0点
宮原の配点比重

一般学力検査

  • 科目:国語・社会・数学・理科・英語(5教科)
  • 配点:特色枠は各教科50点満点、一般枠は英数2倍
    • 特色枠:250点を300点に換算
    • 一般枠:350点を600点に換算

調査書(内申点)

  • 特色枠は実技教科2倍、一般枠は各教科25点満点
    • 特色枠:325点を500点に換算
    • 一般枠:225点を200点に換算

自己表現

  • 30点 → 200点(全校共通)

ポイント

特色枠では調査書の実技教科を2倍、一般枠では学力検査の英数を2倍にする傾斜配点があります。また、調査書に自信がなければ主に英数で得点できる力をつけましょう。

ライター菅原

特色枠は3:5:2と、調査書の比重がやや高いです。目指す中学生は日々の提出物や定期試験を大切にして、今よりも成績を少しでも上げておくと安心できそうですね。

まとめ

ということで、呉市の3校を比較すると、以下のような違いが見えてきます。

  • 呉三津田高校:
    • 傾斜配点はなく、調査書・学力ともにバランス重視
  • 広高校:
    • 特色枠では、調査書の実技教科を2倍
    • 一般枠では、学力検査の英数国を2倍
  • 呉宮原高校:
    • 特色枠では、調査書の比重がやや高く、実技教科を2倍
    • 一般枠では、学力検査の英数を2倍
ライター菅原

入試制度が変わって少し複雑になったように見えますが、すべきことは変わりません。定期試験で得点できるように日々勉強に取り組み、傾斜配点も意識して入試当日は実力が発揮できるように練習しましょう!

合格後の進路は…

高校選びは入試制度だけでなく、立地や部活、制服、印象、友達関係などなど様々な要因が絡むと思います。もちろん3年間の高校生活の後、どんな進路が選択できるのかも重要です。3校の進学実績を24年分もまとめた記事がありますので、気になる方はこちらをご覧ください。

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この記事を書いた人

小・中学生を対象に国語と社会を教えています。呉市出身、しばらく県外にいましたが「自分を育んでくれた土地の子どもたちと関わる仕事がしたい」と思い、教育の道へ転身しました。学生時代から国語と日本史が好きで、今も子どもたちに「学ぶって面白い」と感じてもらえる授業を目指しています。このブログでは、保護者の方や生徒に役立つ学習情報を発信しています。コムタスが子どもたちにとって勉強だけでなく安心して過ごせる「もうひとつの居場所」になるよう、日々取り組んでいます。趣味は植物を育てること。自然や季節を感じられる暮らしを大切にしています。

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